灑水(読み)シャスイ

デジタル大辞泉 「灑水」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐すい【×灑水/×洒水】

《水を注ぐ意》密教で、加持した香水こうずいを注いで煩悩ぼんのう垢穢くえを除く、きよめの儀礼。また、その香水

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精選版 日本国語大辞典 「灑水」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐すい【灑水・洒水・瀉水】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 水をそそぐこと。
  3. 仏語。清浄を念じ、香水(こうずい)灑水器に入れて壇場にそそぐこと。また、その香水。
    1. [初出の実例]「器雖獲落。五瓶伝瀉水之流」(出典:釈氏往来(12C後)一二月日)
    2. 「洒水して、行香(ぎゃうかう)行火してのちに」(出典:正法眼蔵(1231‐53)示庫院文)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「灑水」の意味・わかりやすい解説

灑水
しゃすい

仏教,特に密教の儀礼を実行する前に,特別に準備した水を,その場所器具を浄化するために注ぐこと。また,その水をもいう。

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