火口周辺警報(読み)カコウシュウヘンケイホウ

共同通信ニュース用語解説 「火口周辺警報」の解説

火口周辺警報

噴火による火砕流噴石で命に危険が及ぶと予想される際、警戒が必要な範囲を明示して気象庁が発表する噴火警報の名称の一つ。居住地域まで警戒が必要な「噴火警報」と、火口周辺に限られる「火口周辺警報」の2種類がある。全国110の活火山対象活動の度合いが低い場合には「噴火予報」を出す。

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知恵蔵mini 「火口周辺警報」の解説

火口周辺警報

気象庁が発表している火山災害軽減のための「噴火警報」の一つ。「噴火警報(火口周辺)」とも言う。噴火警報は3段階に分かれており、「火口周辺警報」はその2段階目にあたり、警戒が必要な範囲が火口周辺に限られる場合に発表される。噴火警報の段階は、火山活動の状況が静穏である場合、あるいは火山活動の状況が噴火警報には及ばない程度と予想される場合は「噴火予報」(1段階目)、警戒が必要な範囲が火口周辺に限られる場合は「噴火警報(火口周辺)」または「火口周辺警報」(2段階目)、警戒が必要な範囲が居住地域まで及ぶ場合は「噴火警報(居住地域)」または「噴火警報」(3段階目)となっており、3段階目は特別警報とされている。気象庁では「火山防災のために監視・観測体制の充実等が必要な火山」として火山噴火予知連絡会によって選定された111の火山に観測施設を整備し、「常時観測火山」として24時間体制で監視している。

(2020-12-17)

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