知恵蔵 「火山爆発」の解説 火山爆発 火山で起こる爆発的な噴火。マグマが主体のものと水蒸気が主体のものがある。マグマによる爆発は、流動性の低いマグマの上昇に伴って、中に溶け込んでいた水蒸気などの気体成分が急激に発泡して気泡になり、膨張するのが原因。気泡の膨張で砕けたマグマは火山灰、軽石、スコリア(黒っぽい玄武岩質のもの)などのテフラ(火山砕屑〈さいせつ〉物)として火口から放出。上昇途中に気体成分が著しく抜けると、マグマは爆発せずに溶岩として流出する。一般に、噴火の初期ほど爆発性が高い。 (井田喜明 東京大学名誉教授 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by