骸晶(読み)がいしょう(その他表記)skeletal crystal

岩石学辞典 「骸晶」の解説

骸晶

結晶の隅および稜の部分のみが急速に成長して,結晶面の中央部の成長が遅れたために面が形成されず,その結果凹んだ不完全な面に囲まれた結晶の形状をいう.不完全な結晶の形で特定方向のみに成長するか,または平行連晶の集まった形となるもので,枝分れした中空の形や燕尾服のような形を示すことがある[Rosenbusch : 1887, Hatch : 1888].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

百科事典マイペディア 「骸晶」の意味・わかりやすい解説

骸晶【がいしょう】

結晶面上に凹所のある結晶。雪,岩塩赤銅鉱の結晶などに広くみられる。稜の部分の成長が速いために生ずるが,地下水などによる食像に相当する凹所ができることもある。

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