火色(読み)ヒイロ

精選版 日本国語大辞典 「火色」の意味・読み・例文・類語

ひ‐いろ【火色】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 火の色。また、まっかに熱した鉄などの物体が光る色合
    1. [初出の実例]「薪の増減烟りの多少、火色(ヒイロ)に胸をもやし」(出典:うもれ木(1892)〈樋口一葉〉八)
  3. 染色の名。紅花(べにばな)で染めた火のような深紅の色。
    1. [初出の実例]「仰検非違使自来月一日止火色之由」(出典:日本紀略‐延喜一八年(918)三月一九日)
  4. (かさね)色目の名。表裏ともに紅を打ったなかに、中陪(なかべ)を入れたものを普通とする。
    1. [初出の実例]「其後着束帯参御前、今日余着火色」(出典:殿暦‐康和四年(1102)三月九日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む