火色(読み)ヒイロ

デジタル大辞泉 「火色」の意味・読み・例文・類語

ひ‐いろ【火色】

火の色。また、高温に熱した鉄などの光る色合い
火のような深紅の色。
かさねの色目の名。表・裏ともに薄紅

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「火色」の意味・読み・例文・類語

ひ‐いろ【火色】

〘名〙
① 火の色。また、まっかに熱した鉄などの物体が光る色合
※うもれ木(1892)〈樋口一葉〉八「薪の増減烟りの多少、火色(ヒイロ)に胸をもやし」
染色の名。紅花(べにばな)で染めた火のような深紅の色。
日本紀略‐延喜一八年(918)三月一九日「仰検非違使自来月一日止火色之由
③ 襲(かさね)色目の名。表裏ともに紅を打ったなかに、中陪(なかべ)を入れたものを普通とする。
※殿暦‐康和四年(1102)三月九日「其後着束帯参御前、今日余着火色」

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