起爆薬(読み)きばくやく(英語表記)primary explosive; initiating explosive

  • initiating explosive, initiator
  • initiating explosiveprimary explosive
  • 起爆薬 initiator

百科事典マイペディアの解説

きわめてわずかの刺激を受けただけで爆発する鋭敏な爆薬。爆薬を爆発させるための点爆薬や,火薬を燃焼させるための点火薬の成分として雷管火管に使用。古くから雷汞(らいこう)やアジ化鉛が使用されていたが,近年工業的にはジアゾジニトロフェノールが多く用いられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

火薬や爆薬を点火または起爆して爆発反応を起こさせるために用いられる爆薬。熱,打撃,摩擦などのわずかな刺激で確実に爆発する。火薬【吉田 忠雄】

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大辞林 第三版の解説

わずかな衝撃によって爆発し、共存する火薬の点火剤として用いる爆薬。雷酸水銀(Ⅱ)やアジ化鉛など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

火薬や爆薬を点火・起爆して爆発反応をおこさせるために用いられる爆薬。わずかな熱エネルギー、打撃、摩擦などで確実に爆発する。起爆薬のなかには、ジアゾジニトロフェノール(DDNP)、アジ化鉛などがある。[吉田忠雄・伊達新吾]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 火薬の一種で、外部からの小さなエネルギーによって爆発するので点火薬、点爆薬に用いられる。雷酸水銀、アジ化鉛、テトラセン、ジアゾニトロフェノールなど。

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化学辞典 第2版の解説

きわめてわずかなエネルギーを加えることにより,容易に分解を起こし,最高爆速に達する爆薬.雷コウ,アジ化鉛ジアゾジニトロフェノールなどは起爆薬に属する.起爆薬は工業用雷管,銃用雷管,信管などにより装填して熱,衝撃,摩擦などのエネルギーにより起爆させることにより,その周囲にある火薬,爆薬を点火,点爆させるために用いられる.起爆薬のうち,化合物起爆薬には,雷酸塩,ジアゾ化合物アジ化物ニトロ化合物重金属塩などがあるが,これらはおおむね水銀,鉛などの重金属を分子内に含有するものが多い.ただし,実際の使用にあたっては化合物起爆薬の酸素不足を補うために,塩素酸カリウムを混合し,爆力を強くし,しかも価格を安価にするといった方法がとられているが,こういうものを混合起爆薬という.いずれにしても,取り扱い感度がすこぶる鋭敏であるから,その製造,取り扱い,運搬,貯蔵には特別の注意を要する.

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世界大百科事典内の起爆薬の言及

【工業雷管】より

…1864年にA.ノーベルは銅管体に雷汞(らいこう)を詰めた雷汞雷管を発明し,これらの新しい高威力爆薬を確実に爆発させることに成功した。現在用いられている雷管は,管体の底部に添装薬を,その上に起爆薬を詰め,さらに穴のあいた内管でふたをした混成雷管で,導火線を挿入して口じめをして使用する。管体の材質は銅,アルミニウム,鉄である。…

【爆薬】より

…爆薬には一次爆薬と二次爆薬がある。前者は打撃,摩擦,加熱などによって確実に起爆される物質で,起爆薬とも呼ばれる。後者は起爆薬または伝爆薬などの助けを借りて,かなりの量のエネルギーを集中的に与えることで初めて確実に爆発する物質で,爆破作業を目的とする爆破薬blasting explosiveや,砲弾などに装てんして炸裂させるための炸薬bursting explosiveとして用いられる。…

※「起爆薬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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