炭酸ガスレーザー(読み)たんさんガスレーザー(英語表記)carbonic acid gas laser

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「炭酸ガスレーザー」の解説

炭酸ガスレーザー
たんさんガスレーザー
carbonic acid gas laser

炭酸ガス CO2 を用いた気体レーザーで,波長 10μm 付近赤外線を発振する。ガラスレーザーと並んで出力がきわめて大きい。理工学への応用溶接切断熱処理などの産業用に利用されている。放電により CO2 を励起するが,CO2 のみでは発振出力はミリワット程度と弱い。通常は窒素ガスとヘリウムガスを適当な割合で混合して使用する。連続出力 100kw程度までのものが得られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉「炭酸ガスレーザー」の解説

たんさんガス‐レーザー【炭酸ガスレーザー】

二酸化炭素を用いる気体レーザー。1964年、米国ベル研究所で開発された。波長9.4〜10.6マイクロメートルで赤外線を発する。高出力のレーザーが得られるため、レーザー加工レーザー溶接をはじめ、産業用途で使われることが多い。CO2レーザー。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の炭酸ガスレーザーの言及

【レーザー】より

…窒素レーザーも0.316~8.21μmの間に400本以上の発振線をもつが,よく利用されるのは紫外部の337.1nmの発振線で,1kW~1MW程度のパルス出力が得られる。CO2気体の放電を用いる炭酸ガスレーザーは9.6μm帯,10.6μm帯の赤外域でそれぞれ数十本の振動・回転遷移が発振する。炭素Cおよび酸素Oの同位体置換分子を用いれば発振線の数はさらに増す。…

【レーザー加工】より

…図に装置の概要を示す。加工用気体レーザーとしては炭酸ガスレーザーが代表的である。これはエネルギー効率が高く,大出力化が可能なためで,超強力合金や耐火合金の切断も可能となっている。…

【レーザーメス】より

…レーザーの医学への応用は,1963年のルビーレーザー光を用いた網膜の光凝固法が最初で,70年以後,アルゴンレーザーが実用化されてから,光凝固もアルゴンレーザーが用いられるようになり,他の領域でもメスとして用いられるようになった。現在,レーザーメスとして用いられているレーザーには炭酸ガスレーザーとNd‐YAGレーザーとがある。炭酸ガスレーザーは水に吸収されるため,切除部分以外を湿したガーゼなどで覆っておけば,余分な損傷を起こさずにすみ,脳外科領域でよく用いられている。…

※「炭酸ガスレーザー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

トンガ(国)

太平洋南西部、日付変更線のすぐ西側(南緯約20度・西経約175度)に位置するポリネシア唯一の王国。トンガ海溝に沿って、その西側に南北に連なる諸島をトンガ諸島といい、この諸島をあわせて1970年にトンガ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android