デジタル大辞泉 「点印」の意味・読み・例文・類語 てん‐いん【点印】 俳諧の点者が、連句・発句の句帳に評点として押す印形。点者各自が独自のものを数個もち、それぞれ点数を定めて使い分けた。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「点印」の意味・読み・例文・類語 てん‐いん【点印】 〘 名詞 〙 俳諧点者が門下の人たちの連句や発句に評点を表示するために押す印。点者各自によって独自のものが作られ、数個あってそれぞれ点数が定められている。たとえば芭蕉が啼鴣・岳月・芙蓉楼・雪長安・夕鐘華・舟登成帆土成風能芭蕉哉などの文字を彫刻した印を押して三点以上一五点までの句位を付け、嵐雪が探荷・探菖・翠蓋・弄晩涼・墜玉簪・百花嬌語などの文字を彫刻して賞美の印とし、三点以上二〇点までの句位を付けた類。また其角の「半面美人」の点印は特に名高い。[初出の実例]「当時宗匠点印譜」(出典:俳諧・綾錦(1732)中) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例