点字資料(読み)てんじしりょう(英語表記)braille material

図書館情報学用語辞典 第5版 「点字資料」の解説

点字資料

点字で情報を記録した資料.点字は視覚障害者が手で触れて読むための文字で,1829年にブライユ(Louis Braille 1809-1853)が考案し,1890(明治23)年に石川倉次(1859-1944)が五十音に翻案した.縦3個×横2個,計6個の点の突起の有無の組み合わせによって文字を表すもので,63個の符号がある.点字資料は,製版印刷されたり,サーモフォーム図書(発泡インク使用)として出版されたりしているが,大部分はボランティアの手作りによって作成されている.これまで点字器または点字タイプライターが用いられてきたが,近年はキーボードからパーソナルコンピュータに入力して点字プリンターで印刷する方法が普及してきた.そのほか,既存のテキストファイルやOCR入力の文章を点字に変換するソフトウェアもある.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android