烏頭門(読み)うとうもん(その他表記)wū tóu mén

改訂新版 世界大百科事典 「烏頭門」の意味・わかりやすい解説

烏頭門 (うとうもん)
wū tóu mén

中国,2本の柱の上部を貫(ぬき)でつなぎ,中間に2枚の板扉を設けた門。烏頭棹楔門(とうせつもん),烏頭大門ともいう。唐・宋時代,これを住宅に用いることのできる者の官位は限られた。北宋時代の平江(蘇州)では里坊坊門にこれが多用された。宋代以降は一般に櫺星門(れいせいもん)と呼ばれるようになり,各地の孔子廟に石造のものが多く現存する。今日,牌坊と呼ばれる,牌楼(パイロウ)の屋根のない形式の門もこれと同様のものである。
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