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無効宣言 むこうせんげんNullification

翻訳|Nullification

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

無効宣言
むこうせんげん
Nullification

1832年 11月 24日,アメリカ,サウスカロライナ州議会が同年の連邦関税法の無効を主張して出した宣言。 20年代から北部産業資本と南部プランター (大農場主) は保護貿易か自由貿易かという関税政策をめぐって争っていた。 24年 H.クレーは「アメリカ体制」の構想のもとに高率関税を主張し,それが A.ジャクソン政府の政策になっていた。 28年の平均税率 40%という史上最高の関税法は,「忌わしい関税」として南部プランターの強力な反対を招き,続く 32年の関税法は平均税率 37%にという 24年の水準に戻されたが,南部諸州は強く反対した。副大統領 J.カルフーンはこの関税法に抗議して辞職し,その出身州であるサウスカロライナはこの関税法に対し,州主権論の立場から拒否を宣言した。翌 33年クレーは 10年間に 20%まで引下げる漸減方式の妥協関税法を提案し,連邦分裂の危機は回避された。

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