無方(読み)むほう

精選版 日本国語大辞典 「無方」の意味・読み・例文・類語

む‐ほう‥ハウ【無方】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 方位制限がなく、際限がないこと。制限がないこと。自由自在なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「人物の去来をみるに、来無迹、去無方を人鏡の道理といふ」(出典:正法眼蔵(1231‐53)古鏡)
    2. [その他の文献]〔行事鈔‐上・一〕
  3. きまりがなく道にはずれること。また、そのさま。無法。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「無方」の読み・字形・画数・意味

【無方】むほう(はう)

定めなし。常道なし。唐・韓尊号を冊するを賀する表〕ぜざる無きを之れと謂ひ、妙にして方無きを之れと謂ふ。

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