無方(読み)むほう

精選版 日本国語大辞典 「無方」の意味・読み・例文・類語

む‐ほう ‥ハウ【無方】

〘名〙 (形動)
方位制限がなく、際限がないこと。制限がないこと。自由自在なこと。また、そのさま。
正法眼蔵(1231‐53)古鏡人物去来をみるに、来無迹、去無方を人鏡道理といふ」 〔行事鈔‐上・一〕
② きまりがなく道にはずれること。また、そのさま。無法。

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普及版 字通 「無方」の読み・字形・画数・意味

【無方】むほう(はう)

定めなし。常道なし。唐・韓尊号を冊するを賀する表〕ぜざる無きを之れと謂ひ、妙にして方無きを之れと謂ふ。

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