無量寿経優婆提舎願生偈(読み)むりょうじゅきょううばだいしゃがんしょうげ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「無量寿経優婆提舎願生偈」の意味・わかりやすい解説

無量寿経優婆提舎願生偈
むりょうじゅきょううばだいしゃがんしょうげ

仏教経典。世親著。1巻。永安2 (529) 年菩提流支が訳出。『浄土論』『往生論』などとも呼ばれ,24行 96句の韻文とそれを敷延した散文とから成る。韻文の大意は,阿弥陀仏を見ることによって,阿弥陀仏の浄土に生れんとすることを願う意味のもので,散文は,浄土に往生する方法五念門とし,その行が完成することによって安楽国に生じると説いている。浄土教において特に重んじられる。

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世界大百科事典(旧版)内の無量寿経優婆提舎願生偈の言及

【浄土論】より

…インド浄土教の論書。正しくは《無量寿経優婆提舎願生偈(むりようじゆきよううばだいしやがんしようげ)》。《無量寿経論》《往生論》ともいう。…

※「無量寿経優婆提舎願生偈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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