焼直す(読み)ヤキナオス

デジタル大辞泉 「焼直す」の意味・読み・例文・類語

やき‐なお・す〔‐なほす〕【焼(き)直す】

[動サ五(四)]
一度焼いたものを再び焼く。「生焼けの魚を―・す」
すでにある作品などに手を入れて新しいもののようにする。「アイデアにつまって旧作を―・す」

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精選版 日本国語大辞典 「焼直す」の意味・読み・例文・類語

やき‐なお・す‥なほす【焼直】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 一度焼いたものをまた焼く。焼き返す。
    1. [初出の実例]「『ドレやきなをしてしんぜますべい』とけしずみの火をかきさがし」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)初)
  3. 従来あったものに手を入れて少し作り変える。自分の旧作や他人の作品を作り変えて、新しいもののように見せて発表する。
    1. [初出の実例]「鬼の黒風が、小町の歌をやき直(ナホ)して」(出典談義本・地獄楽日記(1755)三)
  4. 訓練して鍛えなおす。たたきなおす。
    1. [初出の実例]「焼直(ヤキナヲ)さねば直らぬ根性」(出典:譬喩尽(1786)五)

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