焼酎乙類(読み)ショウチュウオツルイ

飲み物がわかる辞典の解説

しょうちゅうおつるい【焼酎乙類】


焼酎の分類上、所定の原材料を発酵させたアルコール含有物を単式蒸留機により蒸留したもので、アルコール度数45度以下のもの。酒税法上の「単式蒸留焼酎」にあたる。原材料として定められているものには、穀類、いも類、政令で定める砂糖などがあり、実際には米、麦、さつまいも、黒糖などを主原料として用いる。代表的な製法は、蒸した米や麦で麹菌を培養してつくった麹に水と酵母を加えて発酵させて一次もろみとし、これに主原料を加えて糖化・発酵させた二次もろみを蒸留してつくる。このほか、ごま、しそなどを用いて風味を付加したものや、酒かすを用いたかすとり焼酎などがあり、また泡盛も焼酎乙類の一種。いずれも素材の風味を生かしたこくのある味わいのものとなる。◇2006(平成18)年度の酒税法改正で酒類の分類・区分体系が改変された際、「焼酎乙類」から「単式蒸留焼酎」に品目の名称が変更になったが、表示には「乙類」を用いることが認められており、一般にも用いる。◇「本格焼酎」もほぼ同じものをいう。⇒焼酎焼酎甲類

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

世界大百科事典内の焼酎乙類の言及

【酒造業】より

…メーカー数が多いため,大手メーカーの市場占有率はビールやウィスキーに比べて低い。
[焼酎]
 焼酎には,連続式蒸留機で蒸留した焼酎甲類(新式焼酎)と,それ以外のたとえば単式蒸留機で蒸留した焼酎乙類(本格焼酎)がある。甲類が大企業(宝酒造,合同酒精など)によって生産されているのに対し,乙類はその大部分が熊本,宮崎,鹿児島,沖縄にある中小企業によって製造されている。…

【焼酎】より

…米,麦,サツマイモその他のデンプンをこうじ(麴)で糖化するとともに酵母で発酵させ,そのもろみ,またはもろみを搾ったあとの酒かすを単式蒸留機で蒸留する。これが在来の焼酎で,現今の酒税法ではこうしてつくられたアルコール分45%以下のものを焼酎乙類と呼ぶ。これに対して,糖みつなどの農産物を原料としてこれをアルコール発酵させ,連続式蒸留機を用いて高純度のアルコールをとり,これを水でうすめてアルコール分36%以下にした酒を焼酎甲類と呼んでいる。…

※「焼酎乙類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報