…メーカー数が多いため,大手メーカーの市場占有率はビールやウィスキーに比べて低い。
[焼酎]
焼酎には,連続式蒸留機で蒸留した焼酎甲類(新式焼酎)と,それ以外のたとえば単式蒸留機で蒸留した焼酎乙類(本格焼酎)がある。甲類が大企業(宝酒造,合同酒精など)によって生産されているのに対し,乙類はその大部分が熊本,宮崎,鹿児島,沖縄にある中小企業によって製造されている。…
…これが在来の焼酎で,現今の酒税法ではこうしてつくられたアルコール分45%以下のものを焼酎乙類と呼ぶ。これに対して,糖みつなどの農産物を原料としてこれをアルコール発酵させ,連続式蒸留機を用いて高純度のアルコールをとり,これを水でうすめてアルコール分36%以下にした酒を焼酎甲類と呼んでいる。乙類は本来のものの意味で本格焼酎ともいい,甲類は1899年に神谷伝兵衛がドイツから輸入した連続式蒸留機でアルコールを製造し,これに水を加えてつくったのが初めで,新式焼酎と呼ばれ,近年はホワイトリカーの名で親しまれている。…
※「焼酎甲類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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