煤掃(読み)すすはき

精選版 日本国語大辞典 「煤掃」の意味・読み・例文・類語

すす‐はき【煤掃】

  1. 〘 名詞 〙 すすやほこりなどをはらってきれいにすること。特に、正月準備に、ふだんは手の届かないようなところまで大掃除をすること。江戸時代には公家武家ともに一二月一三日に行なうのが恒例で、民間でも多くこれにならった。煤取り煤払い。煤納め。《 季語・冬 》
    1. 煤掃〈大和耕作絵抄〉
      煤掃〈大和耕作絵抄〉
    2. [初出の実例]「尋問歳末煤掃日次於家栄朝臣」(出典兵範記‐長承元年(1132)一二月一八日)
    3. 「煤はきの日は牛はなつ野づら哉〈言水〉」(出典:俳諧・前後園(1689)冬)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android