照山寺跡(読み)しようさんじあと

日本歴史地名大系 「照山寺跡」の解説

照山寺跡
しようさんじあと

[現在地名]城南町鰐瀬

山号は吉高山(「国誌」には「山号或記吉商山云々」とある)。地蔵院とも称する。天台宗で、近世の記録では比叡山正覚しようがく院末寺である。「国誌」や「一統志」は延暦年間(七八二―八〇六)弉善の開山という。弉善は浄水じようすい(現豊野村)開基だが、当寺についての確証はない。現在の本尊薬師如来坐像は寛永三年(一六二六)の作だが、古い本尊の薬師如来も弉善作とする伝承がある。創建時期は不詳だが、古代末期から中世初期であろうと推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android