照降無(読み)てりふりなし

精選版 日本国語大辞典 「照降無」の意味・読み・例文・類語

てりふり‐なし【照降無】

  1. 〘 名詞 〙 照っても降っても影響ないこと。状況変化に影響されないこと。また、確実であること。てれふれなし。
    1. [初出の実例]「てりふりなしの月花と、三千の粉黛は、雪ももみぢも及なく」(出典:浄瑠璃・曾我五人兄弟(1699頃)三)
    2. 「照降(テリフリ)なしに月給(かね)が取れて」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵〉老俗吏)

てれふれ‐なし【照降無】

  1. 〘 名詞 〙てりふりなし(照降無)
    1. [初出の実例]「照(テ)れ降(フ)れなしに七百石、すればお前もお手柄」(出典:浄瑠璃心中万年草(1710)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android