粉黛（読み）フンタイ

デジタル大辞泉

ふん‐たい【粉^×黛】

１ 白粉おしろいとまゆずみ。転じて、化粧。「粉黛をほどこす」
２ 美人。
「六宮の―は顔色なきが如くなり」〈太平記・一〉
[類語]化粧・作り・お作り・美容・脂粉・メーキャップ・メーク・薄化粧・厚化粧・寝化粧・若作り・拵え

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ふん‐たい【粉黛】

1. 〘 名詞 〙
2. ① おしろいとまゆずみ。転じて、化粧(けしょう)。
   1. [初出の実例]「閨中寂寞蜘綸乱、粉黛長休鏡又捐」(出典：新撰万葉集（893‐913）上)
   2. [その他の文献]〔北史‐周本紀下・宣帝〕
3. ② 美人。
   1. [初出の実例]「三千の寵愛一身に在しかば、六宮の粉黛は顔色無が如くなり」(出典：太平記（１４Ｃ後）一)
   2. [その他の文献]〔白居易‐長恨歌〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【粉黛】ふんたい

おしろいと、まゆずみ。その化粧した女。唐・白居易〔長恨歌〕詩　眸(ひとみ)を回(めぐ)らして一笑すれば、百媚生ず　六宮の、顏色無し

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出典　平凡社「普及版 字通」