煩熱(読み)ハンネツ

デジタル大辞泉 「煩熱」の意味・読み・例文・類語

はん‐ねつ【煩熱】

むしむしと暑苦しいこと。また、その暑気
都城の―漸く薄らぎ」〈透谷・漫罵〉
発熱して苦しむこと。また、その熱。
「にはかに―して迷惑なさる」〈咄・きのふはけふ・下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「煩熱」の意味・読み・例文・類語

はん‐ねつ【煩熱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 暑熱に苦しむこと。また、その暑熱。
    1. [初出の実例]「煩熱披襟臨碧水」(出典:殿上詩合(1056)泉石夏中寒〈藤原憲房〉)
  3. 発熱に苦しむこと。また、その熱。
    1. [初出の実例]「にわかにはんねつして迷惑なさる」(出典:咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)下)
  4. 俗事にかかわってわずらわしく思うこと。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座...

獺祭の用語解説を読む