精選版 日本国語大辞典 「熊蕨」の意味・読み・例文・類語
くま‐わらび【熊蕨】
〘名〙
① シダ類ウラボシ科の常緑多年草。各地の山地の林下や崖に生える。直立した根茎から、長さ三〇~五〇センチメートルの長楕円形で、二回羽状に切れ込んだ葉を叢生する。羽片は長楕円形で、一〇~一五対あり、さらに三角状長楕円形の裂片に分かれる。子嚢群は葉の上部三分の一の羽片に配列する。葉柄は基部に密生する黒っぽい鱗片をクマの毛になぞらえてこの名がある。〔薬品名彙(1873)〕
② 伸びすぎて食べられなくなったワラビなどをいう。おにわらび。
※藻塩草(1513頃)八「貫衆 くまわらひ又於仁和良比」
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