未耕地や開墾地の土壌は初期のうちは作物のできが悪いが、肥料や堆厩肥(たいきゅうひ)などを入れ栽培を続けているうちに、しだいに作物の生産に適した土壌に変わり、収穫も高く安定してくる。このような過程を熟畑化といい、熟畑化によって作物の生産に適した状態となった畑地のことを熟畑という。熟畑土壌は未耕地土壌よりも一般に酸性は弱くカルシウムなどの塩基成分に富み、土壌の有機物は不安定な腐植が少なくなり安定な真正腐植酸が増加する。また作物に有害な遊離のアルミニウムは減少し、作物に有効なリン酸は増加する。熟畑化するためには、排水をよくし、よく耕起して通気性を高め、石灰質、リン酸質資材や、堆肥などの有機物を施用する。急速に熟畑化するためリン酸資材の多量投入も行われている。
[小山雄生]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...