熱さ(読み)あつさ

精選版 日本国語大辞典 「熱さ」の意味・読み・例文・類語

あつ‐さ【熱さ・暑さ】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形容詞「あつい」の語幹に、接尾語「さ」の付いたもの )
  2. 温度が高いこと。また、その度合。および、暑い季節。暑気。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「七月十日ばかりのほどに、なほあつささかりなり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)内侍督)
    2. 「法師の頂の上に坏(つき)に火を入れて置て問ければ、其の時になむ、法師熱さに不堪(たへ)ずして」(出典今昔物語集(1120頃か)二九)
  3. せっぱつまって、苦しむこと。困り抜くこと。
    1. [初出の実例]「彼奴(あいつ)一人斬(き)ったとてお主の為には何かなる、新七が言ひわけなく、身のあつさに斬ったと皆手前のふみかぶり、無念を耐(こら)へてお為になり」(出典:浄瑠璃淀鯉出世滝徳(1709頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android