熱する(読み)ネッスル

デジタル大辞泉 「熱する」の意味・読み・例文・類語

ねっ・する【熱する】

[動サ変][文]ねっ・す[サ変]
熱が生じる。熱くなる。「―・した砂浜
熱を加える。熱くする。「フラスコを―・する」
物事に熱中してのぼせあがる。「議論が―・する」「―・しやすく冷めやすい性格
[類語]あたためるあたたまるほてる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「熱する」の意味・読み・例文・類語

ねっ‐・する【熱】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ねっ・す 〘 自動詞 サ行変 〙
    1. 熱が生じる。あつくなる。発熱する。ねす。
      1. [初出の実例]「身中する事火燃が如し」(出典:延慶本平家(1309‐10)三本)
    2. 物事に熱中してあつくなる。興奮する。夢中になる。
      1. [初出の実例]「才芸は年齢に拘らず勉励の功を積むに随ひて熱すべし」(出典:小学読本(1874)〈榊原・那珂・稲垣〉五)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ねっ・す 〘 他動詞 サ行変 〙 熱を加える。あつくする。あたためる。
    1. [初出の実例]「アニリンをかけた真鍮の地金をアルコールランプの上で熱しながら」(出典:機械(1930)〈横光利一〉)

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