暖まる(読み)アタタマル

デジタル大辞泉 「暖まる」の意味・読み・例文・類語

あたたま・る【暖まる/温まる】

[動ラ五(四)]
熱を受けて程よい温度になる。あったまる。「風呂に入って―・る」「スープが―・る」
(温まる)心が満ち足りてほのぼのと和やかになる。「心の―・る言葉
(暖まる)金回りがよくなる。「懐が―・る」
[類語]熱するあたためるほてる暖かいあったか暖か温暖生暖かいぽかぽか温和ぬるいぬくい生ぬるいぬくぬくほやほや暖気ほっくりほくほくほっこりほかほかぬくみぬるみぬくもるぬるむ

あったま・る【暖まる/温まる】

[動ラ五(四)]あたたまる」に同じ。「風呂でよく―・る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「暖まる」の意味・読み・例文・類語

あたたま・る【暖・温】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 熱を帯びる。あたたかくなる。
    1. [初出の実例]「あくまでにみてる酒にぞ寒き夜は人の身までにあたたまりける」(出典:千里集(894))
    2. 「こよなくあたたまりて、さむさもわすれ侍にき」(出典:大鏡(12C前)六)
  3. ( ふところがあたたかくなるの意から ) 物や金銭が豊かになる。また、他動詞的に用いて、金品などを手に入れる。
    1. [初出の実例]「わしら迄つらりっと三百宛あたたまった」(出典:浄瑠璃・堀川波鼓(1706頃か)下)

あったま・る【暖・温】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「あたたまる(暖)」の変化した語 )
  2. あたたまる(暖)
    1. [初出の実例]「おらァもふせっかくあったまってゐるに、をきることはごめんだ」(出典:洒落本・福神粋語録(1786)廻り座敷)
  3. あたたまる(暖)
    1. [初出の実例]「コレあったまるやうにもらいやうもしってゐるが、それもばらだ」(出典:洒落本・契情買虎之巻(1778)五)

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