熱残留磁気法

山川 日本史小辞典 改訂新版 「熱残留磁気法」の解説

熱残留磁気法
ねつざんりゅうじきほう

住居跡の炉や窯跡焼土が帯びている地磁気偏角伏角測定し,遺構年代を決定する方法。地磁気の方位はある程度の規則性をもって変動していること,いったん加熱された炉跡や窯跡の焼土はその時点での地磁気の方位を残留していることなどの性質を利用した方法。古代以後の測定に有用で,とくに窯跡の年代決定に使用される。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android