日本歴史地名大系 「熱田郷」の解説
熱田郷
あつたごう
「和名抄」高山寺本に「熱田」、東急本・元和古活字本に「厚田」と記し、いずれも訓を欠く。
この「あつた」の表記についてみれば、「日本書紀」には、神代上、第八段(一書第二)の素戔嗚尊の八岐大蛇退治伝承のなかに「是を草薙剣と号く。此は今、尾張国の吾湯市村に在す。即ち熱田の祝部の掌りまつる神是なり」といった記載があり、「熱田」の文字をみることができる。すなわち草薙剣は、尾張国
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報