燕手(読み)エンデ

デジタル大辞泉 「燕手」の意味・読み・例文・類語

えん‐で【×燕手】

歌舞伎かつらで、月代さかやきの毛がツバメの翼のように、まげ両脇へ突出したもの。「伽羅先代萩めいぼくせんだいはぎ」の仁木弾正にっきだんじょうなど、時代物敵役が用いる。えんでん。えんでかずら。

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精選版 日本国語大辞典 「燕手」の意味・読み・例文・類語

えん‐で【燕手】

  1. 燕手〈戯場訓蒙図彙〉
    燕手〈戯場訓蒙図彙〉
  2. 〘 名詞 〙 芝居の鬘(かつら)一種月代(さかやき)の毛を燕(つばめ)の翼のように両わきに突出したもの。「伽羅先代萩」の仁木弾正、「馬盥」の明智光秀など、敵役や、すごみのある役に用いる。えんでん。えんでかずら。〔戯場訓蒙図彙(1803)〕

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