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仁木弾正 ニッキダンジョウ

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

仁木弾正 にっき-だんじょう

歌舞伎「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」の登場人物。
奥州54郡の太守足利家の乗っ取りをたくらむ執権。主君を隠居させ,幼君鶴喜代を毒殺しようとするが,老臣渡辺外記(げき)との訴訟対決で敗れ,外記を殺そうとして自分も討たれる。伊達騒動原田甲斐(かい)がモデル。なお,奈河亀輔らがかいた原作には仁木弾正の名はない。

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大辞林 第三版の解説

にっきだんじょう【仁木弾正】

「伽羅先代萩めいぼくせんだいはぎ」など伊達騒動物で、お家乗っ取りをはかる悪人。実悪じつあくの代表的役所やくどころ。原田甲斐がモデル。

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世界大百科事典内の仁木弾正の言及

【原田甲斐】より

…原田甲斐は伊達兵部と共謀し,主君を淫蕩に陥れ隠居させ,若君を毒殺して家を押領しようと謀る悪人として描出された。浄瑠璃・歌舞伎劇では〈東山〉(室町時代)に置き換え〈伊達騒動物〉の系統を形成,甲斐は貝田勘解由,また仁木弾正左衛門直則などの名に仮託され,奸臣役の典型(実悪(じつあく))として演じられた。《伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)》の〈床下(ゆかした)・評定所対決・刃傷〉における演技は5世松本幸四郎が好演し,後世に大きく影響を与えた。…

【伽羅先代萩】より

…ただし,眼目は歌舞伎脚本の筋を移した政岡忠義のくだりで,その詞章が後世の歌舞伎と人形浄瑠璃の〈御殿〉の台本に受けつがれている。 今日の歌舞伎で上演される《伽羅先代萩》は,亀輔の脚本を土台としながら,《伊達競阿国戯場》から〈東山(ひがしやま)〉を世界とする足利頼兼(史実の綱宗),仁木(につき)弾正(甲斐),渡辺外記左衛門(安芸),細川勝元(板倉),山名宗全(酒井)などの役名と多くの場面を採り,浄瑠璃の《伽羅先代萩》からも台本と演出形式を採り入れた複雑な構成で,明治中期以降にほぼ定型ができた。頼兼が悪人一味に襲撃されるのを力士絹川谷蔵が助ける〈花水橋〉,鶴喜代を守護する乳人政岡が仁木弾正の妹八汐のため罪に落とされそうになるのを沖の井と松島の機転で救われる〈竹の間〉,山名宗全の妻栄御前が八汐と結託して鶴喜代を毒害しようとするのを,政岡が一子千松の犠牲で守りぬく〈御殿〉,政岡の手に入った一味の連判状を仁木が鼠の妖術で奪い返し,忠臣荒獅子男之助の鉄扇をのがれて消え去る〈床下〉,仁木らの悪事を訴えた渡辺外記左衛門の訴訟が細川勝元の裁きで勝つ〈対決〉,仁木が外記を刺し,自分も討ち取られ,足利家安泰となる〈刃傷〉の以上6場。…

※「仁木弾正」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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