爪標し(読み)つまじるし

精選版 日本国語大辞典 「爪標し」の意味・読み・例文・類語

つま‐じるし【爪標・爪印】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 文章などの注意すべきところや、よくわからないところ、すぐれたところ、またすぐれた和歌などにつめの先でつけておくしるし。爪点
    1. [初出の実例]「いたらぬくもなく、かたがたに通はし読み給へるさま、つましるし残らず、あさましきまで、ありがたければ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)乙女)
  3. 遊女と客が互い愛情の変わらないことを表わすための証。また、そのような行為もと、客への心中だてのために、遊女が自分のつめをはがしておくったことから派生したことばという。
    1. [初出の実例]「傾城の心中をつまじるしといふ事、いにしへは爪をはなすを見て第一の心中となせるゆへ、爪印とはいへり」(出典:評判記・恋慕水鏡(1682)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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