片利共生(読み)ヘンリキョウセイ

デジタル大辞泉 「片利共生」の意味・読み・例文・類語

へんり‐きょうせい【片利共生】

片方生物のみが利益を受け、他方には利害がないと考えられる共生カクレウオフジナマコの場合など。

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精選版 日本国語大辞典 「片利共生」の意味・読み・例文・類語

へんり‐きょうせい【片利共生】

  1. 〘 名詞 〙 一方だけが利益を受け、他方は利益も害も受けない共生。ナマコとカクレウオ、樹木地衣類関係など。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「片利共生」の意味・わかりやすい解説

片利共生
へんりきょうせい

生物の共生のうち、共生者の一方が生活上の利益を得、他方が利益も不利益も受けない関係をいう。すみ場所を得るすみ込み、相手の体表上に定住する着生、相手の移動力を利用する運搬などがある。

[柳沢康信]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「片利共生」の意味・わかりやすい解説

片利共生
へんりきょうせい
commensalism

偏利共生とも書く。共生する生物の片方だけが,その共生により宿主に害を与えることなく,なんらかの利益を得ている場合をいう。フジナマコとカクレウオなどがその例とされる。

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世界大百科事典(旧版)内の片利共生の言及

【共生】より

…ふつうには,2種間で両方または一方が利益を受けて,どちらも害を受けないような関係と定義されている。そして,両方がともに利益を受けるような関係を相利共生mutualism,一方のみが利益を受けるような関係を片(偏)利共生commensalismと呼ぶ。ただし,前者のみに対して共生という言葉を用いることもある。…

※「片利共生」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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