日本歴史地名大系 「牛ヶ増村」の解説 牛ヶ増村うしがませむら 富山県:上新川郡大沢野町牛ヶ増村[現在地名]大沢野町牛ヶ増神通川が富山平野にさしかかる出口東岸に位置し、北は笹津(ささづ)村・直坂(すぐさか)村、南は芦生(あしゆう)村、対岸は婦負(ねい)郡笹津村(現細入村)。地名の由来は飛騨への荷運搬の際、険路に向かうため牛数を増やしたところからという。文禄三年(一五九四)正月二五日の前田利家印判状(谷井家文書)に「牛かまセ迄ハ富山よりつけ申候条、牛かまセより猪谷迄ハ其在々として入こミなしてつけさセ可申候」とあり、新川から猪谷(いのたに)口へ運ぶ荷物について、当地までは富山からの人足、当地から猪谷まではその在所の人足での継送りを命じている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報