牛裂・牛割(読み)うしざき

精選版 日本国語大辞典 「牛裂・牛割」の意味・読み・例文・類語

うし‐ざき【牛裂・牛割】

〘名〙
① 主として、戦国時代に行なわれたと伝える極刑の一つ。手足を二頭または四頭の牛にしばりつけ、牛に背負わせた柴に火を付けたりして左右四方に走らせ、罪人の体を引き裂く。キリシタン信者の迫害のために多く用いたという。
信長公記(1598)首「山城道三は小科の輩をも牛裂にし」
太閤記(1625)六「或牛割、或煎ころし」
婦人が牛角の張形(はりかた)を使用して受ける裂傷
※雑俳・柳多留‐二四(1791)「牛ざきを外科りゃうじする気の毒さ」

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