牧野地村
まきのじむら
[現在地名]古河市牧野地
御所沼・渡良瀬川の後背湿地に向けて東から突出た半島状の台地上に所在。村名は「寛文朱印留」にみえる。古墳時代の土師器片や徳治二年(一三〇七)・建武三年(一三三六)の板碑などが出土し、かつては奥州への街道のうちでも最も古い道が当地を通っていたと思われ、小字に往還南・往還北・往還西がある。
中世には北西の古河城と南東の鴻巣御所の中間に位することもあって、鳳桐寺や松月院など古河公方足利氏に関した遺跡がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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