鳳桐寺(読み)ほうとうじ

日本歴史地名大系 「鳳桐寺」の解説

鳳桐寺
ほうとうじ

[現在地名]古河市牧野地

牧野地まきのじ地区中央の畑中に位置。心性山と号し、日蓮宗。本尊一塔両尊。寺伝・過去帳・鬼子母十女神像厨子銘などによれば、創建は康正二年(一四五六)開山は観行院日延で、「相州鎌倉(淡カ)路川之内上川原村」にあり、境内の桐の老木に鳥が休むのを見て康正山鳳桐寺と命名したが、近世衰微の後、中興と称された心性院日遠にちなんで山号を心性山と改めたという。開基は将軍足利義政とも古河公方足利成氏とも伝わり、古河への移転も、成氏のときとも天正期(一五七三―九二)ともいう。また妙光寺縁起の寛文八年(一六六八)記入の「(牧)野地心性山鳳桐寺事」によれば、当寺は現静岡県沼津市の光長寺末であったが、寂れて無住がちであったのを妙光みようこう(中央町二丁目)が管理しているので、妙光寺の末寺に相違ないとしている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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