デジタル大辞泉 「物凄じい」の意味・読み・例文・類語 もの‐すさまじ・い【物▽凄じい】 [形][文]ものすさま・じ[シク]《「ものすさましい」とも》1 なんともいえず激しい。「―・い地鳴り」2 非常に恐ろしい。見る人をぞっとさせる。「―・い顔つきの鬼女」3 なんとなく興ざめがする。「今よりはかくこそはと思ひやられて、―・じくなむ」〈源・賢木〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「物凄じい」の意味・読み・例文・類語 もの‐すさまじ・い【物凄】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]ものすさまじ 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「もの」は接頭語 )① 何となく感興がさめてしまい、気落ちしたりものたりなかったりする様子である。どことなく、殺風景である。何となく趣がない。[初出の実例]「今よりは、かくこそはと思やられて、ものすさまじくなむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)② 物の勢いが、何ともいえず激しい。[初出の実例]「戸外の嵐は気勢を加へて、物凄(モノスサ)まじく〈略〉荒れ狂った」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉後)物凄じいの派生語ものすさまじ‐げ〘 形容動詞ナリ活用 〙物凄じいの派生語ものすさまじ‐さ〘 名詞 〙 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例