牽合(読み)けんごう

精選版 日本国語大辞典 「牽合」の意味・読み・例文・類語

けん‐ごう ‥ガフ【牽合】

〘名〙
① ものを引っぱって自分の側にあわせること。
※博物新編訳解(1868‐70)〈大森秀三訳〉一「牽合とは金質は金質を牽き合せ漸く成て金となる、水質は水質を牽き合せ聚り成て水となるが如し」
② 無理にひきつけて自分の都合にあわせること。こじつけ。牽強附会。
※大学垂加先生講義(1679)「而も本経の外に増益することもなく、牽合附会することもなう」 〔新唐書‐文芸伝下・李賀

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普及版 字通 「牽合」の読み・字形・画数・意味

【牽合】けんごう(がふ)

ひき合わせ、つらねる。〔唐書、文芸下、李賀伝〕李賀、~旦日出づれば馬に騎り、小奚奴を從へ、古錦(こきんなう)を背(お)はせ、得るへば、書して中に投ず。未だ始めより先づ題を立てて、然る後に詩を爲(つく)らず、它人(たにん)の課(割り当て分)を牽合するの如し。

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