犀の角(読み)さいのつの

精選版 日本国語大辞典 「犀の角」の意味・読み・例文・類語

さい【犀】 の 角(つの)

  1. 犀の鼻の上にあるつの。斑犀などの角を円形または角形に切って、帯の飾りとした。また、粉末にして、解毒剤として珍重される。さい鼻角(はなづの)。→犀角(さいかく)烏犀角(うさいかく)
    1. [初出の実例]「其を開て見ば、犀(さい)の角(つの)を切て、重ねつ、四方に結て入たり」(出典今昔物語集(1120頃か)二〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android