犀川神社(読み)さいがわじんじや

日本歴史地名大系 「犀川神社」の解説

犀川神社
さいがわじんじや

[現在地名]金沢市中央通町

犀川右岸の川除地にあり、境内地三一三坪(石川県神社誌)祭神は武甕槌命・天津児屋根命・経津主命・比大神、旧郷社。江戸時代前期に石川郡なか村の氏神春日明神の分霊を勧請し、油車あぶらぐるま町付近に建立した別社。江戸時代初頭は、犀川の右岸、のちの法船寺ほうせんじ町にあたる地域も中村地内で、同村の氏神春日明神も右岸にあった。しかし町域の拡大とともに村域は左岸に限られて明神も移動、このため右岸の氏子の希望により(金沢古蹟志)当社水車付近に勧請されたという(貞享二年寺社由緒書上)。水車とは油車のことと考えられる。本山派の山伏宝久ほうきゆう寺が両社を兼務していたため、宝久寺と称した(加能郷土辞彙)。貞享二年寺社由緒書上によると修験派山伏蓮花院が両社の社僧を兼務。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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