犬の子(読み)インノコ

デジタル大辞泉 「犬の子」の意味・読み・例文・類語

いん‐の‐こ【犬の子】

《「いぬのこ」の音変化》子供が夢をみておびえているときなどに唱えた、まじない言葉
「泣くな泣くな。夢でも見たか。―、―」〈伎・小袖曽我

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精選版 日本国語大辞典 「犬の子」の意味・読み・例文・類語

いぬ【犬】 の 子(こ)

  1. いんのこ(犬子)〔書言字考節用集(1717)〕
  2. いんのこ(犬子)
    1. [初出の実例]「あかき物のしなじな〈略〉祇園殿の犬子(イヌノコ)」(出典仮名草子・尤双紙(1632)上)

え‐の‐こゑ‥【犬子・犬児・狗】

  1. 〘 名詞 〙 犬の子。小犬。いぬころ。えのころ。えのこいぬ。
    1. [初出の実例]「白いゑのこの走り出でたるをとらんとて」(出典:平家物語(13C前)一二)

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