独笑(読み)ひとりわらい

精選版 日本国語大辞典 「独笑」の意味・読み・例文・類語

ひとり‐わらい ‥わらひ【独笑】

〘名〙
① (━する) 思い出したり想像したりして、ひとりで笑うこと。ひとりえみ。
※玉塵抄(1563)一三「自笑正曾子固が吾と吾がことをひとりわらいしたぞ」
男女の交合をえがいた絵。春画枕絵。また、その形に作った人形
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第八「世の業や目鼻を付て持遊び 独わらひは恋の根本

どく‐しょう ‥セウ【独笑】

〘名〙 ひとりで笑うこと。ひとり笑いをすること。
談義本・風流志道軒伝(1763)跋「近く三笑仲間にも加はり、譙周在ば独笑(ドクシャウ)に伴ん事を思ふ」

ひとり‐えみ ‥ゑみ【独笑】

〘名〙 思い出したり、想像したりして、ひとりで笑うこと。ひとりわらい。
蜻蛉(974頃)上「ひとりゑみせられてあるほどに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「独笑」の読み・字形・画数・意味

【独笑】どくしよう(せう)

独りほほえむ。〔三国志、蜀、周伝〕家なれども、未だ曾(かつ)て業を問はず。典を誦讀し、欣然として獨り笑ひ、以て寢る。

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