猪口村(読み)いのくちむら

日本歴史地名大系 「猪口村」の解説

猪口村
いのくちむら

[現在地名]田主丸町中尾なかお

吉富よしどみ村の南西に位置する。永正五年(一五〇八)一一月三日の五条氏知行分坪付(五条家文書/史料纂集)に「猪口分六町」がみえ、大友義長は肥後菊池政隆を支援する筑後の反大友勢力を駆逐したとき味方した五条良邦に恩賞として宛行った。本高は九〇石余(元禄国絵図)。「在方諸覚書」では古高一五〇石・役高一四五石。享保一二年(一七二七)の夏物成は大麦一石九斗余・小麦九斗余・菜種三斗余(「本地夏物成帳」中村家文書)。寛政元年(一七八九)の撫斗代五斗一升、人数五五、馬六(上三郡取調手鑑)。享和二年(一八〇二)の春免高帳では高一四五石、文化四年(一八〇七)の畝付帳では本田一一町八反余・開田二畝余・畑田五畝余・畑八反余・居屋敷一反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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