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猪口 イグチ

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デジタル大辞泉の解説

い‐ぐち〔ゐ‐〕【×猪口】

イグチ科のキノコの総称。ヌメリイグチ・チチアワタケ・ハナイグチなどがあり、傘は肉質のまんじゅう形で、裏面にひだはなく、小さな穴がたくさんある。食用になるものが多い。

ちょく【×猪口】

日本酒を飲むときに用いる陶製の小さな器。上が開き下のすぼまった小形のさかずき。江戸時代以降に用いられた陶製の杯についていう。ちょこ。
本膳料理に用いる1の形に似た深い器。酢の物や酒のさかななどを盛る。
[補説]「猪口」は当て字。「ちょく」は、「鍾」の呉音、福建音、朝鮮音からなどの諸説がある。

ちょこ【×口】

《「ちょく(猪口)」の音変化》さかづき。「猪口に酒をつぐ」
猪口才(ちょこざい)」の略。
「何がとは、―言うてぢゃ」〈滑・膝栗毛・七〉

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とっさの日本語便利帳の解説

猪口

日本ではさかずき。ちょこ。中国ではブタの口。「猪」はブタのことで、イノシシ(野猪)ではない。

出典|(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」
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世界大百科事典 第2版の解説

ちょこ【猪口】

杯の一種で,ふつう陶磁製の小器をいう。〈ちょく〉からの変化で,〈ちょく〉は〈鍾〉の呉音,あるいは福建音,朝鮮音に関係があるとする新井白石の説などがあるが,はっきりしない。猪口は〈ちょく〉の当て字である。《守貞漫稿》が〈江戸近年式正ニノミ銚子ヲ用ヒ,畧ニハ燗徳利ヲ用フ。……盃モ近年ハ漆盃ヲ用フコト稀ニテ磁器ヲ専用トス。……三都トモ式正,塗杯,畧ニハ猪口。式正ニモ初塗杯,後猪口ヲ用フコト銚子ニ准ス〉としているように,江戸時代には燗徳利との組合せで猪口はひろく普及した。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

いぐち【猪口】

担子菌類ハラタケ目のきのこの総称。傘の裏面にはひだがなく、胞子は多数の管孔の内壁にできる。地上生。傘はまんじゅう形。表面は多く黄褐色。ヌメリイグチ・ヤマドリタケなど食用になる種が多い。

ちょく【猪口】

〔「鍾」の字音からか〕
口が広く、底のすぼまった小形の陶器。本膳中の中付けの小器としたが、さらに小形の杯をいうようになった。正式の膳には漆杯が用いられたが、江戸時代以降、燗徳利かんどくりとともに広く普及した。ちょこ。

ちょこ【猪口】

「ちょく(猪口)」の転。おちょこ。
「ちょこざい」の略。 「なにがとは-云ふてじや/滑稽本・膝栗毛 7

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

食器・調理器具がわかる辞典の解説

ちょく【猪口】

陶磁器製、ガラス製、銀製などの小さい。◇「ちょこ」ともいう。
➁直径10cm前後の小さい皿。刺身・酢の物などに用いる。

ちょこ【猪口】

ちょく。◇「おちょこ」の形で用いることが多い。⇒ちょく

出典|講談社
(C)Kodansha.
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世界大百科事典内の猪口の言及

【杯∥盃】より

… 杯の形は,一座の人々が同じ杯で飲みまわしをする儀礼的な酒盛から,独酌など楽しみのための飲酒へと内容を変化させるに伴って,大杯から小杯になった。現在の杯はほとんどが陶磁製の猪口(ちよく∥ちよこ)など個人用の小器で,徳利(とくり)と組み合わせて燗酒(かんざけ)を飲むことが多い。しかし,儀式では大小三重(みつがさね)の朱漆塗木杯,神事ではかわらけが用いられる。…

【猪口】より

…〈ちょく〉からの変化で,〈ちょく〉は〈鍾〉の呉音,あるいは福建音,朝鮮音に関係があるとする新井白石の説などがあるが,はっきりしない。猪口は〈ちょく〉の当て字である。《守貞漫稿》が〈江戸近年式正ニノミ銚子ヲ用ヒ,畧ニハ燗徳利ヲ用フ。…

【盃事】より

…やがて人間相互の緊密な関係の誓いに際しても盃事が行われるようになった。近世以来酒を飲む器として猪口盃が普及しめいめいの盃で酒を飲むようになったが,正月の屠蘇(とそ)や婚姻の際の盃事ではまだ同じ盃で飲みかわしており元の意義を残している。宴会などでみられる猪口盃の献酬(けんしゆう)もこの飲みまわしのなごりとされている。…

※「猪口」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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