日本歴史地名大系 「猪子場水門」の解説 猪子場水門いのこばすいもん 新潟県:三条市東本成寺村猪子場水門[現在地名]三条市土場東本成寺(ひがしほんじようじ)村の西端、字猪子場に設けられていた排水用水門。大面組諸村の排水を貝喰(かいばみ)川に落す水門で、延宝七年(一六七九)に樋が設置され、元禄七年(一六九四)には二間に三間の櫓樋となるが、水はけが悪いため窪地九ヵ村から願出て同一四年東側にもう一つ新たに水門樋が設けられた。利用する村々は組合を作り、普請の際には各村の受益反別を基準に人足や材料負担を割振った。当初からの大水門樋組には東本成寺村をはじめ中(なか)・東鱈田(ひがしたらだ)・西鱈田・金子(かねこ)新田・袋(ふくろ)・十登(とのぼり)新田・入蔵(にゆうぐら)・片口(かたくち)・吉田(よしだ)・吉田新田・長嶺(ながみね)・山崎(やまざき)新田と、現南蒲原(みなみかんばら)郡栄(さかえ)町の蔵内(くらうち)・新堀(にいぼり)・東光寺(とうこうじ)など八村、計二一ヵ村が属していた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by