猪田村(読み)いだむら

日本歴史地名大系 「猪田村」の解説

猪田村
いだむら

[現在地名]上野市猪田

南は下郡しもごおり村。「井田」とも書く(永閑伊賀名所記など)。古代の伊賀郡猪田郷遺称地で、東の長田ながた(木津川)の自然堤防上に集落、北端田中たなか遺跡があり、西の丘陵との間に条里遺構が認められる。猪田神社周辺と背後丘陵にある五基の横穴式石室古墳のうち、烏谷からすだに古墳は元旦に鶏が嗚くという金鶏伝説をもつ。猪田・山出やまで上之庄かみのしように広がる長野ながの古墳群のうち当地には一〇基の木棺直葬の後期古墳がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android