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金鶏伝説 きんけいでんせつ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金鶏伝説
きんけいでんせつ

山または塚に埋められた金鶏が,多くは元旦に鳴くという伝説。長野県下伊那郡では,朝日松の根もとに長者が金鶏を埋めた塚があり,毎年元旦に鶏の鳴き声がするといわれる。このような伝説は日本全国各地に数多く伝えられており,元旦に鳴くもの,鳴き声を聞くことを吉とするもの,凶とするものなどさまざまで,長者伝説を伴っている例が多い。

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デジタル大辞泉の解説

きんけい‐でんせつ【金鶏伝説】

山中や塚の中に金の鶏が埋められていて、中から鶏の鳴き声が聞こえてくるという伝説。全国に例が多い。

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百科事典マイペディアの解説

金鶏伝説【きんけいでんせつ】

黄金の鶏が地下に埋まっているという伝説。塚や神社,城や長者屋敷の跡に多い。金鶏の声を聞けば不幸になるとか,反対に幸運を得るとされる。中国では,天上の金鶏星にすみ,この鶏が暁を報じると天下の鶏がこれに応じて鳴くという。
→関連項目伝説

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大辞林 第三版の解説

きんけいでんせつ【金鶏伝説】

塚などに黄金の鶏が埋められていて、そこから鶏の鳴き声が聞こえてくるという伝説。しばしば長者伝説に結びつけられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

金鶏伝説
きんけいでんせつ

土中に金の鶏が埋まっていて、その鳴き声が聞こえるという伝説。長者の没落を語る朝日長者伝説と関連しているものが多い。岩手県西磐井(にしいわい)郡平泉町の金鶏山は高館(たかだち)の南西にあって、藤原秀衡(ひでひら)が高さ数十丈に築いて漆1万杯と黄金1万両に黄金の雌雄の鶏を埋めて、鎮護とした。「朝日さし夕日輝く木の下に漆万杯こがねおくおく」と謡われ伝えられている。岐阜県山県(やまがた)郡大桑(おおが)村(現山県市)の城山(しろやま)は、金鶏山とも称し、元旦(がんたん)には金鶏の鳴き声が三度聞こえるという。また、1588年(天正16)土岐(とき)氏が斎藤道三(どうさん)に攻め滅ぼされたときに代々の家宝の金鶏を井戸の底へ捨てて逃げたが、この鳴き声を聞いた者は長寿であるといわれる。奈良県添上(そえかみ)郡東山村(現山辺(やまべ)郡山添(やまぞえ)村)、針ヶ別所(はりがべっしょ)村(現奈良市都祁(つげ))、豊原村(現山添村)の3村の境は神野(こうの)山頂上で、黄金塚があって、元旦に吉凶を告げる金の鶏が土中から三声鳴く。ほかのときに鳴くと村に変事があるとされる。広島県三次(みよし)市の鶏淵(にわとりぶち)は、有徳人が立ち寄ると金鶏が現れる。宮城県栗原(くりはら)郡金田村(現栗原市)の鶏坂(にわとりざか)は、その昔に金売り吉次(きちじ)が黄金の鶏をつくって埋めたという。
 このように、長者が財宝を埋めた跡から鶏の鳴き声がするという類型が多いが、ほかに、金鶏が飛び出して肩に止まった(宮城県登米(とめ)市)、黄金の鶏が落ちて死んだ鶏淵(山梨県北都留(きたつる)郡)などがある。霊鳥信仰に中世説話の長者譚(たん)モチーフなどが結び付いて生まれてきた伝説であろう。[渡邊昭五]

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世界大百科事典内の金鶏伝説の言及

【ニワトリ(鶏)】より

…鶏にまつわる俗信は多く,宵鳴きを凶兆と考えたり,鶏を使って溺死人を探索したりした。なお,地中から黄金の鶏の鳴声が聞こえるという金鶏伝説は全国的に分布している。【佐々木 清光】
[医術]
 陰陽五行説によれば,白雄鶏(白いおんどり)は庚金(こうきん)太白の気があり,邪悪を避ける力があると信じられた。…

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