日本歴史地名大系 「猪篠村」の解説 猪篠村いざさむら 兵庫県:神崎郡神崎町猪篠村[現在地名]神崎町猪篠大山中(おおやまなか)村の北に位置し、猪篠川最上流域に立地する。白岩(しろいわ)山・八幡(はちまん)山があり、山麓に集落が点在する。多可(たか)郡に属し、北は神西(じんさい)郡真弓(まゆみ)村(現生野町)。生野(いくの)街道が猪篠川沿いに縦走する。また丹波を経て京都方面へ向かう道の分岐点に位置し、字追上(おいあげ)には多くの旅宿が立並び、明治前期までは宿場として栄えた。慶長国絵図に井篠村とみえ、その西の街道沿いには追上も記されている。領主の変遷は大山下村と同じ。寛永三年(一六二六)の多可郡新検高(松井家文書)では高三七九石余。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報