猫の首に鈴を付ける(読み)ネコノクビニスズヲツケル

デジタル大辞泉 「猫の首に鈴を付ける」の意味・読み・例文・類語

ねこくびすずける

《猫に仲間を捕られるねずみたちが集まって相談し、猫の首に鈴をつけることにしたが、実行する鼠はいなかったという西洋寓話から》いざ実行となると、引き受け手のない至難なことのたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「猫の首に鈴を付ける」の解説

猫の首に鈴を付ける

いざ実行しようとすると、非常に危険で、だれも進んではやろうとしないことのたとえ。

[使用例] 誰が猫の首に鈴をつけにゆくか、というあれだよ[堀田善衛記念碑|1955]

[由来] 古代ギリシャの「イソップ寓話集」の一篇から。あるとき、ネズミたちが集まって、どうやったら猫に狙われる危険から逃れられるか、相談をしました。あるネズミが、猫の首に鈴をつければ近づいてくればすぐにわかる、と思いついたところ、みんなはいいアイデアだと大喜び。しかし、年寄りのネズミが「だが、だれが猫に鈴を付けるんだね」と言うと、みんな黙り込んでしまったということです。

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ことわざを知る辞典 「猫の首に鈴を付ける」の解説

猫の首に鈴を付ける

猫の来るのがすぐわかるように、ネズミが猫の首に鈴をつける。力の強い者に対抗する名案のようだが、実行する段になると、だれもやりたがらない行為をたとえていう。

[使用例] 誰が猫の首に鈴をつけにゆくか、というあれだよ[堀田善衛*記念碑|1955]

[解説] イソップ物語の寓話から出たことば。

[類句] 誰が猫に鈴を付けるのか

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