猫尾城跡(読み)ねこおじようあと

日本歴史地名大系 「猫尾城跡」の解説

猫尾城跡
ねこおじようあと

[現在地名]黒木町北木屋・笠原

現黒木町の中央部、矢部やべ川と笠原かさはら川の合流点東側のしろ山の山頂(標高二四〇・一メートル)にある。黒木城ともいう。県指定史跡。建武三年(一三三六)三月八日の足利尊氏軍勢催促状(近藤文書/南北朝遺文(九州編)一など)によれば、尊氏は「黒木城」の南朝方攻撃のため上野頼兼の手に属して戦うよう荒木家有らに命じている。この南朝方とは同月二日多々良たたら(現福岡市東区)で尊氏に敗れた菊池武敏である(「北肥戦誌」など)。同月一七日当城は頼兼の軍勢によって破却された(同年三月一八日「龍造寺実善軍忠状」龍造寺文書/南北朝遺文(九州編)一など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む