日本歴史地名大系 「猫尾城跡」の解説 猫尾城跡ねこおじようあと 福岡県:八女郡黒木町北木屋村猫尾城跡[現在地名]黒木町北木屋・笠原現黒木町の中央部、矢部(やべ)川と笠原(かさはら)川の合流点東側の城(しろ)山の山頂(標高二四〇・一メートル)にある。黒木城ともいう。県指定史跡。建武三年(一三三六)三月八日の足利尊氏軍勢催促状(近藤文書/南北朝遺文(九州編)一など)によれば、尊氏は「黒木城」の南朝方攻撃のため上野頼兼の手に属して戦うよう荒木家有らに命じている。この南朝方とは同月二日多々良(たたら)浜(現福岡市東区)で尊氏に敗れた菊池武敏である(「北肥戦誌」など)。同月一七日当城は頼兼の軍勢によって破却された(同年三月一八日「龍造寺実善軍忠状」龍造寺文書/南北朝遺文(九州編)一など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by